オーガニックとは?日本ではオーガニックに関する基準があるの?

日本の農業とオーガニック

巷で「オーガニック」という言葉が使われるようになってから、かなりの年月が経過しているように思います。「オーガニック」という言葉に対して、皆さんは何となく、自然で体にいいもの、というようなイメージでとらえている方が多いのではないでしょうか。

ただ、日本でこの商品は「オーガニック」であることを名乗るには、一定の基準を満たしている必要があります。その点について以下でご説明いたします。

なお、この投稿は下記記事を参考にさせていただいております。

日本におけるオーガニックの基準

オーガニックとは、化学合成農薬や化学肥料を使用せずに、土壌の持つ力を最大限に活かして、環境への負荷を出来る限り抑える農法(有機栽培)のことです。有機栽培で育てられた野菜のことを、世間ではオーガニック野菜・有機野菜と言っているのです。

ただ、それだけではオーガニックの定義が漠然としており不明瞭ですので、もっと客観的な基準が必要となります。日本においては、農林水産省が定める「有機農産物」の規格を満たすことによって、オーガニックと認定されます。

かつて日本では、オーガニックに関する明確な基準が設けられていなかったのですが、以下のルールが作成されました。

2001年に日本農林規格(JAS)が改正され、登録認定機関の認定を受けた農家などが生産したものに限り、有機(オーガニック)JASマークがつけられるようになりました。

出典元:オーガニックは体にいいって本当? 添加物はNG? その真相は……

有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージした緑色のマークです。ちなみに、有機JASマークの下には登録認定機関名が記載されています。

登録認定機関にオーガニックと認定されるには、 以下の条件などをクリアする必要があります。

「多年生の野菜は3年間、それ以外は2年間、農薬や化学肥料を使っていない土地を使うこと」「農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料で栽培する」「遺伝子組換え原材料は使用しない」「化学的な処理や合成物添加の使用を制限する」

出典元:オーガニックは体にいいって本当? 添加物はNG? その真相は……

つまり、有機農法を開始したとしても、最低でも2年間は、栽培の手間がかかるにもかかわらず「有機農産物」して販売できないのです。そこで、一部の小売店では、オーガニックに転換を始めた生産者の野菜を「有機転換中の野菜」として店頭で販売し、生産者を買い支える取り組みも開始しています。

なお、2018年11月30日現在では、119の農家が有機 (オーガニック)認証事業者となっています。最新情報は以下を参照ください。

オーガニック =無農薬のことなの?

では、オーガニックとは無農薬と同じことなのでしょうか?これを知ると驚かれる方もいらっしゃいますが、実はそうではありません。


オーガニック(有機栽培)であっても、JASが認定した37種類の農薬の使用だけは認められています。つまり、オーガニック=無農薬ではありませんが、有害な農薬を可能な限り使用せず、土壌の持つ力を最大限に活かして作られた、安全な農作物と言えるでしょう。

このことからもわかるように、商売を目的とした農業においては、いくら安心・安全な農作物の栽培を追求したとしても、完全無農薬で農産物を作ることは非常に難しい、ということです。

なお、かつては「無農薬野菜」という表記も許されていましたが、現在では農林水産省のガイドラインにて使用が禁止されています。

以前、「無農薬」という表記は、栽培期間中に農薬を使っていない、という意味で使用されていましたが、そのような表記をしてしまうと、残留農薬等は一切使っていないという印象を与えてしまうため、禁止されたのです。

そういう経緯があるため、「栽培期間中農薬不使用」「栽培期間中に農薬を使用していない」等の表記については現在も許可されています。

日本では、決められた条件をクリアし、登録認定機関の認定を受けた農家などが生産したものに限り有機JASマークがつけられ、オーガニックを名乗れる。ただし、オーガニックは完全な無農薬ではなく、JASが認定した農薬だけは使用可能。

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